2012年5月6日日曜日

オフロードとオンロード

 一時期モトクロスをしていて、広島と山口でのレースにも出場していた時期がありました。
オンロードでは雨の日でもアクセルを開ければ簡単に前に進むことができますが、オフロード特に雨天時の登りはスタックし易く、コースをまともに走るのにかなりのテクニックが要求される事を思い知らされました。 登りに入る手前のコーナーをなるべく早く立ち上がってある程度スピードを上げておかないと長い登りはタイヤが滑って登り切るのもやっとの事もありました。
 ダートでは低い速度でもバイクのタイヤが滑り、滑った時などのバイクの動きを理解するのにいいと言われていますが、最近のロードバイクのハイグリップタイヤは、かなり高性能でグリップ走行が当たり前の現在は、コーナーを逆ハンドルで立ち上がっていた時期ほどダートの重要性は低くなっていると思います。
オフロードバイクでリヤタイヤが大きくスライドしてもバイクの車重が軽いので車体を立て直すのは、そんなに難しくありません。オンロードバイクであれほどリヤがスライドすると車体が重いので慣性の法則で大きな力が加わり車体を立て直すのは、かなり難しいと思います。滑っているリヤが急にグリップするとハイサイドの可能性もあります。オフロードではハイサイドにはほとんどならないです。
 ハイグリップタイヤがあたりまえのスーパースポーツバイクでのグリップ走行とダートでのスライド走行のテクニックは、昔よりもかなり違いがはっきりしてきたのだと思います。