2012年5月7日月曜日

ジャンプの失敗

山口県周東町にあるモトクロスコースでの練習中に、前を走っているバイクをなかなか抜けなくてイライラしていました。最終コーナーの最後のジャンプの登りでアクセルを開けてリヤが滑らないようトラクションをかける為にほぼ座った状態で前を走っていたバイクを抜きましたが、当時のここのジャンプは着地面が平坦でストレートへつながっている為、ジャンプの着地はフロントは上げぎみで着地する場所でした。
ほぼ座ったまま最終ジャンプを跳んだ僕のバイクは、縮んでいたリヤサスが一気に伸びてリヤが飛び跳ね、瞬間アクセルを全開にしましたが、空転するリヤのジャイロ効果の力よりもはるかにリヤサスの伸び上がった力は強くて僕はバイクと一緒に前転してしまいました。
(空中でアクセルを開けてリヤタイヤを空転させるとジャイロ効果でフロントが多少上がります。
逆にリヤブレーキをガンと効かせてリヤタイヤを空中でロックさせるとフロントが下がります。)
勢いがついていたので、僕はバイクよりも前方へ投げ出され、バイクはフロントから地面に叩きつけられてレンサルのハンドルが折れていました。僕は転倒した後、天を向いて寝転んだ状態でしたが怪我はありませんでした。
最終ジャンプを普通に立ったまま跳んでフラットな路面にバイクの車体を合わせて着地しストレートで前のバイクを抜いていれば、こんな危険な目に合わなくてすんだことでした。
転倒した後ハンドルを付け替えて走りましたが少しの間、ジャンプは控えめに跳んでいました。

 ジャンプを跳ぶ瞬間はアクセルを開け加速Gを感じ、跳んで空中で一息ついて、ふわっとした無重力状態を感じ、その後着地しますが、ふわっとした一瞬の無重力状態がとても快感でした。もちろんコーナーを立ち上がる時も爽快感があるのですが、ジャンプの時のあの無重力感はまた別の快感でした。
あの感覚はオンロードでは感じられないので、それがオンロードの残念な所だと思います。
コーナー立ち上がりの快感は、オフロードもオンロードも僕の場合は大体同じような爽快感を味わっていました。